2017年3月13日月曜日

Optimized Storage と Mac Washing Machine X9 の比較


macOS Sierra には Mac のストレージを最適化してくれる管理機能「Optimized Storage」が搭載されている。昨年の WWDC2016 のキーノートで発表された macOS Sierra から搭載された新機能だ。一方、弊社ではファイルクリーニングアプリケーション「Mac Washing Machine X9」の販売・サポートを行っている。

今回は Optimized Storage と Mac Washing Machine X9、この2つのユーザビリティを比較したいと思う。


まずは、Optimized Storage の機能のおさらいから。

Optimized Storage の機能: 
  • iCloudに保存
すべてのファイルと写真をiCloudに保存し、ストレージの空き容量が必要なときは、最近開いたファイルと最適化された写真のみをこのMacに残すことで容量を節約します。 
  • ストレージを最適化
視聴済のiTunesのムービーやテレビ番組をこのMacから自動的に削除することで容量を節約します。 
  • ゴミ箱を自動的に空にする
ゴミ箱に入れてから30日が過ぎた項目を自動的に削除することで、領域を節約します。 
  • 不要なファイルを削除
このMacに保存されている書類などのコンテンツを整理して不要になったものを削除して下さい。

Optimized Storage では特に意識することなく、使用頻度の低いファイルを iCloud 上に追いやり、Mac のストレージが節約できる。Optimized Storage で影響を受けるファイルは以下のファイルになる。

iCloudへアップデートされるファイル 
古いファイル
  • 古いJPEGファイル(Old JPEGs)
  • 古いPNGファイル(Old PNGs)
  • 古いRAWファイル(Old RAW files)
  • 古いスクリーンショットファイル(Old screenshots)
  • 古いテキストファイル(Old text files)
  • 古い文章作成アプリのドキュメント(Old word processing documents)
  • 古いドキュメント(Old documents)
  • 古いスプレッドシート(Old spreadsheets)
  • 古いクリッピングファイル(Old clippings)
  • 古いホームビデオ(Old home videos)
  • 古いプレゼンテーションファイル(Old presentations)
  • 古いメールの添付ファイル(Old Mail attachments)
  • 古いイラスト(Old illustrations) 
利用していないファイル 
  • 利用していないiTunes Uコース(iTunes U courses you’re not using)
  • 利用していないMacAppStoreのアプリ(Mac App Store apps you’re not using)
  • 利用していない言語ファイル(Languages you’re not using)
  • 利用していないフォント(Fonts you’re not using)
  • 利用していない辞書(Dictionaries you’re not using)
  • 聞いていないiTunesの曲(iTunes songs you don’t listen to) 
利用し終わったファイル
  • 読み終わったePub Book(ePub books you’ve read)
  • 読み終わったiBooks内の本(Books in iBooks you’ve read)
  • 視聴したiTunes TV番組(Viewed iTunes TV shows)
  • 再生し終わったiTunesのPodcast(Played iTunes podcasts)
  • 既に見終わったiTunes内の映画(Movies in iTunes you’ve watched) 
その他 
  • フル解像度の写真(Full-resolution photos)
  • システムの取扱ビデオ(Instructional system videos) 
削除されるファイル 
  • 非アクティブなファイル
  • 非アクティブなiTunesのダウンロード(iTunes inactive downloads)
  • 非アクティブなiBooksのダウンロード(iBooks inactive downloads)
  • 非アクティブなMac App Storeのダウンロード(Mac App Store inactive downloads)
  • 非アクティブなコンフィギュレータダウンロード(Configurator inactive downloads)
キャッシュ/一時ファイル 
  • キャッシュされたiBooksのアニメーション(Cached iBooks animations)
  • キャッシュされたマップのタイル(Cached Map tiles)
  • キャッシュされたiBooksのカバー(Cached iBooks covers)
  • Xcodeのキャッシュ(Xcode caches)
  • SafariのWebキャッシュ(Safari web caches)
  • Quick Lookのサムネイル(Quick Look thumbnails)
  • Apple Musicのプレイバックキャッシュ(Apple Music playback caches)
  • 孤立したiTunesのデータベースの一時ファイル(iTunes orphaned database temporary files)
ログファイル 
  • イベント・ログ(Event logs)
  • ダンプしたログファイル(State dump logs)
  • 故障・エラーログ(Fault and error logs)
  • 永続的ログ(Persistent logs)
  • TTLのログファイル(TTL log files)
OSやバックアップ 
  • 以前のOS Xのインストーラー(Previous OS X installers)
  • iTunesのIPSWファイル(iTunes IPSW files)
  • 古いiPhoneのバックアップ(Old iPhone backups)
  • iOSのコンフィギュレータファイル(Configurator iOS files)
その他 
  • 冗長なメールデータ(Redundant Mail data)
  • 捨てられてから30日経過したファイル(Trash after 30 days)
  • アーカイブされたSafariのリーディングリスト(Archived Safari Reading List)
(via Appleちゃんねる
macOS 側が勝手に断捨離をしてくれるのは便利なのだが、この機能を使用することで iCloud の無料 5GB 以上の容量が必要になる場合もある。その影響か(?)、macOS Sierra 正式リリースの一ヶ月ほど前に、新たに 2TB プランの追加や料金が見直された iCloud ストレージプランの改定があった。

シンプル・イズ・ベスト


ユーザーサイドで唯一意識する場所は「不要なファイルを削除」だが、この機能が Mac Washing Machine X9 で提供されているファイルクリーニング機能と同等の機能となる。Mac Washing Machine X9 の場合、アプリケーションを起動してから最短 3 クリックでシステムログやキャッシュなどを中心とした不要ファイルの自動検索・全ファイル一括削除が実行できる。

容量解放機能の「続ける」をクリック、ファイルの分析がスタート
ファイルの分析の終了後、「クリーン」でファイルの削除作業がスタート

一方、Optimized Storage の場合、「容量の大きいファイル」「ダウンロードファイル」、「ファイルブラウザ」にて不要ファイルを削除することが可能だが、基本的には手動で一つひとつファイルの精査が必要になる。


現状では、数クリックを基本とした操作、ユーザーサイドでのファイル精査が必要ない Mac Washing Machine X9 の方がユーザビリティが高い。また、Mac Washing Machine X9 では「現在までのクリーニング量:○○ GB」と表示される UI が用意されており、今までのクリーニング履歴が明示される。この辺りは日々の定期的なメンテナンスが "クセ" なる仕組みだと思う。また、特に難しいことを意識することなく、一括削除によるファイルクリーニング後の爽快感は Optimized Storage では味わえない体験だ。


テクニカルサポート - TH

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