2015年9月24日木曜日

Mac の定期的なメンテナンスを習慣化する意味


みなさん、こんにちは!

Mac を使用続けると、突然の不調やパフォーマンスが低下してくると言われていますが、実際には何が原因で、Mac の内部ではどのような事が起きているのでしょうか。

トラブルの要因は数々ありますが、その中でも一番多いのが「ディレクトリ損傷」です。本日のエントリーでは、このディレクトリ損傷の原因と、その予防策としての TechTool Pro 8 の機能のお話です。

そもそも、ディレクトリとは?


ディレクトリとは一言で言うと「ファイルの名簿」です。ハードディスクやファイルシステムのファイルを整理・管理するための、階層構造を持つグループ名となります。

Mac に保存されるファイルは整理・管理するために階層構造で管理されており、これを「ディレクトリ・ツリー」と呼びます。このディレクトリ・ツリーはおおもとの根 (root)から始まって、枝分かれして管理されています。データにアクセスする際は、ディレクトリ情報を元にファイルやフォルダにアクセスします。


また、ディレクトリ情報を管理する「カタログファイル」というものがあります。カタログファイルはファイルの名称・保存場所・容量などが記録それており、「木構造」と呼ばれる形式から、「カタログ B ツリー(B木)」と呼ばれる構造になっています(「本の目次」のようなものとイメージしていただければ分かりやすいでしょうか)。

ディレクトリ損傷が起きる原因は何か?


Mac を使用しているとデータの読み書きが頻繁に生じます。この際、Mac はアクセスを高速化するために、一時的にメモリ内にディレクトリ情報をキャッシュしています。

致命的なエラーが起き Mac OS の突然の停止、すなわちカーネルパニックやクラッシュ、アプリケーションバグ、Mac の強制終了など、この様なケースが生じるとメモリにあった情報は完全に消失し、ディレクトリ情報が更新されなかったり、一部情報が正常に保存されなかったりしてきます。まさにこれが引き金となり、ディレクトリ損傷に繋がるわけです。

私もついつい何気なく Mac の強制終了をしてしまいます。このディレクトリ損傷を引き起こす要因は本当に些細な動作の積み重ねであり、トラブルが重なってくると問題が表面化してくるんです。

ディレクトリ損傷が起きるとどうなるか?


ディレクトリが損傷していると、当然ながらファイルの参照=アクセスができなくなります。また、ファイルが開かない、ボリュームがマウントしなくなるというケースも考えられます。一番深刻なのは、システムは全てのリクエスト処理を失敗し、Mac 自体の起動ができなくなってしまうという事態が起こります。

よくサポートにも「Mac が突然起動できなくなってしまった」というお問い合せがありますが、Mac の内部ではこの様な深刻な問題が発生しており、「突然」起動できなくなってしまう現象にはしっかり数々の理由が潜んでいるのです。

日頃の「メンテンス」が、何よりの "予防薬"



Mac を活かすも殺すも自分次第です。Mac は優秀なコンピュータですが、メンテンスの習慣化を心がけないと、いざという時に前述のような大変な事態が起きてしまいます。TechTool Pro 8 では、ディレクトリ情報をチェックできる「ボリューム構造」テストが行える機能があります。このテストでは、ボリュームが適切に機能するために必要なさまざまな構造を検査します。

ボリューム構造テストの実行は、そのボリュームをアンマウントする必要があり、事前に eDrive を作成して実行するかたちとなります。eDrive を起動したら、[テスト] > [ボリューム構造] > [内蔵ボリューム] > [ボリューム構造テストを実行] で行えます。


テストが自動で始まります。


ボリューム構造テストでは「カタログファイル」「エクステントオーバーフローファイル」などをチェックしていきますが、問題がない項目は「緑色のランプ」が、問題がある項目は「赤色のランプが点灯」するので、すぐに問題箇所がひと目で分かるようになっています。また、テスト中発見された問題は「レポート」に保存されます。

テストで問題がない場合は、テスト結果として「成功」と表示されます。



このボリューム構造テストで問題がレポートされた場合には、ボリューム構造の損傷、即ち、前述のディレクトリ損傷が起こっている可能性が高いです。問題が発見された場合には、ボリューム内の大切なデータのバックアップを取ってください。その後、TechTool Pro 8 の「ボリューム再構築」ツールを使用し、ボリュームの修復を必ず実行ください。




一般的には、ボリューム構造の問題は時間がたつほど深刻になっていきます。やはり、復旧や修復の可能性が最も高い早期に問題を発見するのが一番望ましいといえるでしょう。メンテナンスを習慣化し、定期的(毎月など)にボリューム構造のテストをすることをオススメします。

それでは本日はここまで。
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